せこ歯科ブログ
愛知インプラントインスティチュート第1回目
歯科医師の前田です。
4月20日、21日と講習会に参加してきました。
今回からの講習会は11月まで毎月参加していくインプラントについてのものになります。
この講習会は日本口腔インプラント学会認定講習会でして、1年間を通じてインプラント治療の専門性を高めるために基礎医学から臨床スキルまで幅広い知識、技術を習得することを目的としています。
僕は歯科医師になって3年目に1年間をかけてインプラント治療について学ぶ講義を受講していました。その当時はまだまだ歯科の臨床における経験、知識、技術も今に比べると未熟でしたし(今でも未熟者ですが。。)、まだインプラント治療を見学したことはあったが実際に行ったことは無い状態でした。何とか周りの受講者について行こうと必死に講義を受けて勉強してました。ただそれから7年経過し、当時学んだ知識を改めて整理すると共に新しい知識を更に深堀して学んでいく必要があるのではと思い今回この講習会を受講する流れとなりました。
今回は第1回目ということで施設長の堀田先生の講義から始まりました。先生のバイタリティ溢れる講義は本当に圧巻で2日間通じて講義を食い入るように聞かせてもらいました。長期症例の数々を沢山出して講義をして頂き、自分の知識、技術と未熟さを実感すると共にインプラント治療の素晴らしさを改めて感じました。何気なく発する言葉の中にとても重要なエッセンスが散りばめられており、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
そして歯科医師なりたての頃に受講した時の感じ方と、今現在の講義内容の捉え方、感じ方は全然違うなと実感しました。最初に受講した時はインプラントの右も左も分からず、本当に出てくるワードや内容について行くのがやっとでした。今回受講してみると、もちろんまだまだ知らないことも沢山ありますが、講義を受ける心の余裕もあり、また講義をただ聞くだけではなくて、それについてこれはどうしてだろう。何故だろう。と考えることが出来ていました。これは大きな違いでより講義内容を理解出来るだけでなく知識の入り方も全然違うなと思いました。
2日目の後半は救命救急(BLS)の講義を受講しました。インプラント治療に限らず日常診療において治療中の患者さんの状態が多かれ少なかれ変化をすることはあります。ほとんどの場合は問題ないですが、もし万が一患者さんの急変が起こった場合、どのような症状をみて判断し、どう対応すべきかを学びました。もちろん歯科医師になるにあたって、学生の頃も勉強しましたし、仕事をするようになってからもちろん学ぶ機会があり、正しい対応がいつでもとれるよう準備をしております。今回は救命救急医としてのキャリアが非常に豊富な講師の先生で、内容も非常に分かりやすく、またどのような症状が出た場合の対応の順序の講義もさすが現役バリバリの先生だと関心する内容がたっぷりでとても充実した講義内容でした。
また人形模型を用いてBLSの実習も行いました。今まで学生の頃や何かの機会に同じような実習を受けたことは何度もあります。やはり現役バリバリの救命医の先生。実習中の指導内容の目の付け所がやっぱり違いますし、とても学ぶことが多い実習で、改めて患者さんの万が一の病状が生じた倍の考え方、実践の仕方についてまなびました。。
この2日間はインプラント治療の総論に近い形での講義でして、来月より基礎医学から臨床スキルまで各論を勉強していきます。今までの知識を整理すると共に、新しい知識やトレンドの技術も身につけて、より安心、安全かつ安定した治療が提供出来るよう日々精進していきます。
船越歯周病学研修会インプラントアドバンスコース1回目受講
こんにちは。せこ歯科クリニックの福田泰久です。
4月13・14日で福岡県の船越歯科歯周病研究所が主宰する、インプラントアドバンスコースの第1回目を受講してきました。
最近では、歯を欠損した後にインプラント治療を希望される方が大変多くなってきています。
抜歯に至る原因として、虫歯・歯周病・歯牙の破折などがありますが、これらの要因によって抜歯を行った部位のほとんどで大小あれど歯槽骨(歯の植わっていた骨)の吸収が生じています。
この歯槽骨の吸収の程度が多いと、インプラント治療の難易度が上がってしまったり、そもそもインプラント治療が行えない状態になることもあります。
今回のセミナーでは、そのような歯槽骨の吸収により、骨の幅や高さの不足であったり、上顎骨の場合には上顎洞底(副鼻腔の1つ)までが近接しているなど、難症例に対応していけるようにインプラント埋入を行う部位に対して骨の量を増やしたり、埋入スペースを広げる手技をマスターしていく勉強会になります。
実際に学んだ治療の手技としては、
①ソケットプリザベーション
→抜歯を行った直後の部位に対してそのまま自然治癒させると骨が下がりインプラント治療が困
難になりそうな症例に対して、骨に置き換わる材料を抜歯後すぐに補填して骨の量を増やす
治療の方法。抜歯直後に行うGBRを応用した治療。
②GBR(骨誘導再生法)
→骨の作りたい部位に対して骨の誘導を手助けする材料を入れて、過去に抜歯を行った部位や、
インプラント埋入した周囲の骨の不足がある症例、天然歯でもポケット状に骨が吸収している
症例などに骨の再生を行う治療法。
③ソケットリフト
→上顎のインプラントの際に骨の高さが3~8㎜程度でインプラントの埋入スペースがやや少な
い場合に局所的に上顎洞にインプラントの埋入のスペース作る上顎洞粘膜挙上させる方法で、
通常のインプラントの埋入と比較して侵襲の少ない方法で骨造成できる利点があります。
④サイナスリフト(ラテラルウィンドウテクニック)
→ソケットリフトでは対応できない、さらに大幅な骨造成の必要な場合に行う上顎洞底を挙上さ
せる治療法。通常のインプラント埋入よりも侵襲が多くなるが、大幅な骨の造成ができる利
点がある。
これらの治療法は以前からある方法ですが、少しづつ治療方法が確立されてきており、より骨の造成
が行いやすい材料も出てきており簡易的でかつ骨の造成が確実なってきています
今回のセミナーを主催している船越歯科では骨造成の治療を2000年くらいから行っており、各材料の
違いによる予後の変化や、それらの長期的予後なども学ぶことができました。
せこ歯科における今後の歯周病やインプラント治療も今回の学びを生かしていきたいと思います。
せこ歯科クリニック 福田泰久
インビザラインの講習会に参加してきました。in東京最終回
歯科医師の前田です。
先日講習会に参加してきました。
今回はインビザライン(マウスピース矯正)の第5回目ということで、前回に引き続いてモニタリング編で、矯正治療中のトラブルシューティングについて学んできました。
前回はモニタリング編の総論ということで、最初に設定した治療計画に基づいて矯正治療を進めていく中でどのような問題が生じてくることがあるのか。またそれを評価するにはどのようなことに注意して治療を見ていく必要があるのか。また生じた問題に対してどのようなリカバリーを考えていく必要があるのかという内容を学びました。
今回はその応用ということで、それぞれの症例において生じやすい問題とは何なのか。またそれをどのように評価して解決していくのかについて詳しく学びました。
ワイヤー矯正と違いマウスピース矯正は取り外しが出来るので、メリットが多い反面外している間は歯を動かす矯正力がかからないので、予定通りに歯が動かなかったり、予期しない動きが出てしまうことがあります。特に抜歯が必要なケースでは、歯を抜いた後は周りの歯が非常に動きやすくなるため、少しのマウスピースと歯とズレやアンフィットがどんどん悪い方向へ進んでしまうことが起こりやすいです。そのために抜歯を行ったケースに関してはマウスピースがたわむことにより生じる前歯や奥歯のアンフィットは出ていないかを確実に確認していくことが大切になります。またマウスピースの交換日数を伸ばしてより確実に歯を動かしていく、矯正用のゴムを用いて歯が予期しない方向に動いていくのを防ぐ必要があります。また問題が生じた場合のリカバリーについても軽度の場合は矯正用のゴムでズレを修正していきますが、マウスピースのアンフィットが大きい場合は新しく装置を作り替える必要も出てきます。
矯正治療で歯を動かしていく上でそれぞれの歯の動きやすさ、動きにくさも考慮して治療計画を立てていく必要があります。前歯に比べると奥歯の方が歯の根の本数も多くしっかりと骨とくっついているために動きにくい事が多いです。ですので奥歯を多く移動させる治療計画を立てた場合には予定通りに歯が動いているかを確実に判断していく必要があり、また奥歯を動かすあまり前歯が予定外の動きをしてしまう場合もあるのでそこも注意しながら見ていく必要があります。
また奥歯が上手く動かない場合、どこに原因があるのかを明確にする必要があります。歯と骨の癒着具合、歯の根の形態、また矯正装置の装着時間や元々の治療計画の不備も考えられます。どこに原因があるのかがわかるとそれを改善して問題を解決する道筋を立てやすくなります。
そしてマウスピース矯正においては追加の装置を発注する事がよくあります。もちろん1回で完璧に歯が動いて計画通りに進めばいいですが、ほとんどがそれほど上手くは行きません。どのような場合に追加の装置を発注するのか、またその時の治療計画はどこに注意して作成していくとより予後の良いものが出来るかも非常に大切になります。
まだまだたくさんの起こりうる問題について学ぶ事ができ、普段の矯正治療のチェックもより順序立てて確実に見落としのないよに進めていく重要さを改めて感じました。早くトラブルに察知する事が出来るとその分対応も早くなるので、結果としてリカバリーもしやすくなります。
今回で講習会のBasic及びAdvanceコースの受講を終えました。この講習会を通じて、大事なことはマウスピースを用いた矯正治療は最初に設定した治療ゴールに向かってしか進んでいかないので、最初に設定する治療計画が本当に大事なのだと改めて感じました。これから学んだ事を日々の診療に反映させてより良い治療を提供出来るよう日々努力し学びを進めていきたいです。
インビザラインの講習会に参加してきました。in東京4回目
歯科医師の前田です。
先日3月7日に講習会に参加してきました。
今回はインビザライン(マウスピース矯正)の第4回目でして、今回よりモニタリング編ということで治療中のトラベルシューティングについて学んで来ました。前回までの治療計画の立案に関しては矯正治療を進めていく上で最も大切な行程でして、その治療計画にそった流れの中で問題が起こっていないかをいかにして判断して対応していくかという内容でした、
矯正治療、特にマウスピース矯正に関しては最初の治療計画が非常に大切でして、その立てた治療ゴールに向かってしか治療は進んでいきません。
そのため予定通りに歯が動いて治療が進んでいるのかを確実に評価をしていく必要があります。また問題やトラブルが起こった場合も早期に発見することで正しくリカバリーをする事が出来ます。
リカバリーの方法にも色々とありまして、矯正用のゴムを用いて動かす、矯正装置の交換日数を伸ばす、追加の矯正装置を装着するようにしてみるなど。。
矯正治療が順調に進んでいるのかのモニタリングの項目も沢山ありまして細かい所までチェックが必要だと改めて感じました。
装着状況の問診から始まり、治療計画通りに歯が動いているかを一本ずつ確実に確認する。また矯正装置の変形がないか、矯正装置と歯とのフィッティング状態はどうなのかなど。またそれぞれに対してより細かいチェック項目やそれに対する治療の対応の方法などを学んできました。
また今回は矯正用のゴムについても改めて学んで来ました。矯正治療を進めていく上で、多くの症例で矯正用のゴムを用います。その目的にも様々なものがありまして、歯を動かすように力を加えることもあれば、逆にこれ以上動かないように固定させる意味で使うこともあります。適切に正しい位置で使用しないと治療予定と違う歯の動きをしてしまう可能性もありますので、十分に矯正用のゴムをかける位置、向き、目的を確認して治療を進める必要があると考えております。
今回は矯正治療のモニタリングに関する総論を学んできました。今月末に次の講習がありまして、その際はそれぞれの症例に応じてチェックすべき項目やトラブルへの対応方法をより細かく学んできます。次でこのadvanceコースも最後になりますのでしっかりと自分の身になるよう学んできます。日々の診療においてもスムーズ且つ確実なチェックを行い問題がないか、またスムーズな対応ができるよう日々鍛錬していきたいと思います。
愛知県岡崎市すまいる歯科さんに勉強に行ってきました♪
せこ歯科クリニック
マネージャーの大久保順子です。
先日、愛知県岡崎市にある
すまいる歯科さんに医院見学に行き勉強させてもらってきました。