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せこ歯科ブログ

2025年4月27日
歯周再生療法マスターコース 第1回

 13.png歯科医師の前田です。

 先日新たな講習会に参加してきました。歯周再生療法マスターコース(IPRT-institute for periodontal regenerative therapy) は歯科における歯周病治療における歯周再生療法に特化して、より深く学ぶことの出来る講習会で、非常にアドバンスな内容であります。以前よりこの講習会に参加したいとは考えていたのですが、自分のもつスキルがまずは講習会についていけるレベルまで到達してから受講したいと考えており、念願の講習会受講となりました。

この講習会は、歯周病治療の一連の知識や治療技術は習得済みという大前提の元で進んでいくので、非常にレベルの高い内容の講義を沢山受ける事が出来る事と、模型等を使った実践的な実習を講習会トータルの半分以上をかけて行うので、とても実践的な技術を習得することが出来るとのことで大変人気の講習会になります。僕自身も半年ほど講習会の席の空きを待ってようやく受講する運びとなりました。また受講したい理由の1つとして、歯周再生療法は非常に繊細でシビアな治療で、一つ一つの術式を完璧に遂行していかないと成功に導くことは出来ません。だからこそここをしっかりとマスターして自信を付けることによって、より他の治療にも活かすことが出来ると考えておりました。

この講習会のメインとしてはエムドゲイン®という製品を用いた歯周再生療法を学んでいきます。エムドゲイン®が最初にヨーロッパで発売されてから約28年経過しますが、非常に臨床成績もよく、治療経過を期待出来るものとなります。歯周再生療法の適応症や術式、外科的手技、テクニカルポイント等これからも何回かに分けてお伝え出来ればと思っております。

今回の実習内容としてはまずは野菜のナスを使って拡大鏡を使用しながら縫合の練習をしました。ナスを使う縫合練習は初めてでしたが、これがとても難しい!!少し力が加わるとナスの皮か破れてしまうので本当に繊細なタッチで丁寧に縫合することの感覚を再確認しました。また、限りなく元の位置に縫合するよう正確に縫合を行い、最後に顕微鏡を用いてフィードバックをして自分の技術がまだまだ不足している事を再確認しました。模型実習では、歯肉の切開の部位によって沢山の術式がある中で、歯周再生療法で1番ベーシックな方法(SPPT-simplified papilla preservation technique)を実習しました。実際に使う器具を揃えて貰って、歯肉への切開から最後の縫合まで一つ一つの術式を丁寧かつより成功率をあげるにはどのような点に気を付けるべきなのかなどとても実践的な内容も聴きながら実習を進めました。2日間を通じてとても有意義な時間を過ごす事が出来ました。12.png

このIPRTは合計4回の講習会で来月5月に第2回目があります。次回までに今回学んだ事をしっかりと復習して次回の講習会最初からついていけるよう努力して挑みたいと思います。また日々の臨床でも講習会て学んだ内容を実践出来るよう日々鍛錬していきます。