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せこ歯科ブログ

2025年6月 1日
歯周再生療法マスターコース 第2回

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歯科医師の前田です。 

先日歯周組織再生療法マスターコース(IPRT)の第2回目に参加してきました。前回は歯周組織再生療法の基本的な考え方から、より緊密に縫合するための知識、そしてオーソドックスな術式の実習を行いました。それを元に第2回目はより様々な術式を講義していただき、また模型での実習メインにより実践的な知識、技術を学んできました。

歯周組織再生療法には様々な術式があります。手術後の歯間乳頭部(歯と歯の間の歯肉)のマネージメントが歯周組織再生療法にはとても重要であり、これが歯周組織の再生量や前歯部の審美的な問題に大きく関与してきます。そのために歯肉の切開のデザインや縫合方法を考慮する必要があります。歯肉の切開のデザインは、骨欠損の形態や、歯間乳頭の幅、手術部位(審美領域、上顎、下顎など)、歯間の大きさなどを考慮して、今回は7種類のフラップデザインを学びました。最終的にどの術式で手術を行うかを決定する上で、術前の診査診断がとても重要になってきます。手術を行う部位、その部位の歯肉の状態(幅、厚みなど)そして再生療法を行う歯槽骨の欠損状態等の情報を総合的に判断して術式の選択をしていきます。特に歯槽骨の状態に関しては現在CT写真にて3次元の骨の状態を把握する事が出来るため、より綿密な治療計画を立てる事が出来ます。また治療後の再評価時においても、再生した歯槽骨を確認するためにCTが非常に有効になります。

模型での実習を多く重ねていく中で、実際の臨床でより注意して手術を行わなければならないと思うのが、やはり歯肉をより繊細に扱うことです。歯肉の切開、繊細なタッチで剥離を行うことがとてもシビアで、これの善し悪しだけでも治療の予後は大きく変化してきます。また一連の手術を通じて歯肉を丁寧に扱ってこそ、最後の縫合をビシッと綺麗に行うことが出来、結果として緊密な縫合、手術の成功率の向上に繋がります。

 

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今回も非常に高度かつより実践的な学びを得る事が出来ました。第3回目を楽しみに待ちつつ日々の臨床に活かしていけるよう日々鍛錬していきます。

2025年4月27日
歯周再生療法マスターコース 第1回

 13.png歯科医師の前田です。

 先日新たな講習会に参加してきました。歯周再生療法マスターコース(IPRT-institute for periodontal regenerative therapy) は歯科における歯周病治療における歯周再生療法に特化して、より深く学ぶことの出来る講習会で、非常にアドバンスな内容であります。以前よりこの講習会に参加したいとは考えていたのですが、自分のもつスキルがまずは講習会についていけるレベルまで到達してから受講したいと考えており、念願の講習会受講となりました。

この講習会は、歯周病治療の一連の知識や治療技術は習得済みという大前提の元で進んでいくので、非常にレベルの高い内容の講義を沢山受ける事が出来る事と、模型等を使った実践的な実習を講習会トータルの半分以上をかけて行うので、とても実践的な技術を習得することが出来るとのことで大変人気の講習会になります。僕自身も半年ほど講習会の席の空きを待ってようやく受講する運びとなりました。また受講したい理由の1つとして、歯周再生療法は非常に繊細でシビアな治療で、一つ一つの術式を完璧に遂行していかないと成功に導くことは出来ません。だからこそここをしっかりとマスターして自信を付けることによって、より他の治療にも活かすことが出来ると考えておりました。

この講習会のメインとしてはエムドゲイン®という製品を用いた歯周再生療法を学んでいきます。エムドゲイン®が最初にヨーロッパで発売されてから約28年経過しますが、非常に臨床成績もよく、治療経過を期待出来るものとなります。歯周再生療法の適応症や術式、外科的手技、テクニカルポイント等これからも何回かに分けてお伝え出来ればと思っております。

今回の実習内容としてはまずは野菜のナスを使って拡大鏡を使用しながら縫合の練習をしました。ナスを使う縫合練習は初めてでしたが、これがとても難しい!!少し力が加わるとナスの皮か破れてしまうので本当に繊細なタッチで丁寧に縫合することの感覚を再確認しました。また、限りなく元の位置に縫合するよう正確に縫合を行い、最後に顕微鏡を用いてフィードバックをして自分の技術がまだまだ不足している事を再確認しました。模型実習では、歯肉の切開の部位によって沢山の術式がある中で、歯周再生療法で1番ベーシックな方法(SPPT-simplified papilla preservation technique)を実習しました。実際に使う器具を揃えて貰って、歯肉への切開から最後の縫合まで一つ一つの術式を丁寧かつより成功率をあげるにはどのような点に気を付けるべきなのかなどとても実践的な内容も聴きながら実習を進めました。2日間を通じてとても有意義な時間を過ごす事が出来ました。12.png

このIPRTは合計4回の講習会で来月5月に第2回目があります。次回までに今回学んだ事をしっかりと復習して次回の講習会最初からついていけるよう努力して挑みたいと思います。また日々の臨床でも講習会て学んだ内容を実践出来るよう日々鍛錬していきます。

 

2025年4月13日
4/13 横浜でマイクロの研修を受けてきました。

こんにちは。せこ歯科クリニックの渡部です。

4月13日マイクロの実習、研修をを受講してきました。

今回は今までとは違い、マイクロ、つまり顕微鏡の世界から歯科を診るというものでした。

今までの研修とは違い、実習中心でした。実習において、今までの診療では自分の体を傾けて視野を確保していましたが、いかに患者さんの態勢をかえ視野を得ることができるか。今まで見にくいと思っていたことを根本から変えるマイクロの視野でした。

実習内容はマイクロの基本的なセッティングから、ミラーテクニック、ラバーダム防湿(唾の入らない空間つくり)、保険診療と自費診療のレジン(プラスチックの詰め物)、形成(歯を削る)など行いました。

今まで見てきた視野とは違い、うまくいかないことだらけでした。しかし、実習につきあってくれた先生のおかげで無事完了することができました。ありがとうございました。

マイクロの世界は今まで視えていなかったものが視え、治療技術を向上できると感じました。

今後、この視野になれるためにも努力あるのみと感じました。マクロ的な視点、ミクロ的な視点、ともにこだわり、より上質な治療を目指し研鑽していきます。

素晴らしいセミナー参加させていただきありがとうございました。

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4/13 横浜でマイクロの研修を受けてきました。

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2025年3月30日
3/29.3/30と東京でセミナーを受講してきました。

こんにちは。せこ歯科クリニックの渡部です。

3月29.30日でCSPTC一年間コースの最終回を受講してきました。

今回は初めから症例発表でした。

1人目の先生からは咬合崩壊している方の治療より、タバコとインプラント周囲炎について学びました。術者としてコントロールできることとコントロールできないことについて学びました。

2人目の先生からは歯並びが悪い患者さんを矯正、インプラントで治療する意義について学びました。

3人目の先生からは咬合によりインプラントが抜去が必要だったこと、顎の関係からかみ合わせを維持することが難しい症例を学びました。

4人目はぼくの発表でした。病的咬合と生理的咬合があいまいだったこと。まだまだ自分が見えていない部分が多くあり、問診も足りていないことに気づきました。

5人目の先生から顎の関係から全歯牙の抜歯となる症例を学びました。

6人目の先生からは歯並びのガタガタの人に対してインプラントのみを行い、最終治療形態からの引き算の治療を学びました。

全顎治療を行う必要のなる患者さん、必要のない患者さん、リスクを残すとしたらどのようなリスクが存在するのかについて学びました。

最終日、講師陣の先生方の講義でした。

一人目の講師の先生からは、全顎治療の必要のある患者さんでどこまで診断し、患者さんと相談し治療を行うとしたらどんな最終形を目指すのかを学びました。その後、デジタルの印象、どのようにデジタル画像を活用するのか、その知識について学びました。

2人目の講師の先生からは如何にデジタル画像を活用しているのか、デジタル画像をとる際の注意点などを学ばせてもらいました。

3人目の講師の先生からは矯正的な診断、それが成人の全顎治療において診断の重要性、最終ゴールをどこに持っていくのかについて学びました。

最後にインストラクターの先生からは歯科医師としてのプロの在り方について学びました。

この一年間コースを通して全顎治療の必要な患者さん、必要でない患者さん、どのようにゴールセッティングを持っていくのか、どの点を見き分けなければいけないのか、まだまだ理解しきっていない自分の現在地がよく理解できました。歯科医師として正確な診断をしていくうえでそぎ落とさなければいけない部分など、まだまだ経験していかないといけないことがよくわかり今後も学び続けます。

素晴らしいセミナー参加させていただきありがとうございました。

 

                   渡部

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