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せこ歯科ブログ

2024年10月 4日
M&ASSOCIATES 矯正セミナー受講

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 せこ歯科クリニックの福田です

先週木曜日に東京で開催されたMAアソシエイツのインビザライン矯正のセミナーを受講してきました。

今回のセミナーはDEEP BITEと、前歯OPEN BITEに矯正治療について。

 

DEEP BITEとは、一般的には過蓋咬合と言われ、咬み合わせが深すぎる状態のことで奥歯を咬み合わせたときに、上の前歯が下の前歯を覆って下の前歯が見えないような咬み合わせだと過蓋咬合と判断します。下の前歯を上の前歯が2~3㎜ほど覆っているのが通常なので、それ以上に深く被さっている場合は過蓋咬合かその傾向があると言えます。

DEEP BITEの問題点は、

・咬合力によって歯牙に摩耗や修復物の脱離や破折が起きやすい。

・顎関節症になりやすい

・出っ歯になりやすい

・上の歯肉に下の前歯がかみ込んでくると、歯肉炎を起こす。

などが上げられ、

どの程度のdeep biteの傾向があるかによって治療対象の有無を判断します。

 

前歯OPEN BITEとは、奥歯を咬み合わせた時に上下前歯の間に大きな隙間があり、前歯が当たらなくなってしまっている状態のことを言います。

前歯OPEN BITEの問題点としては、

・口呼吸によって虫歯や歯周病リスクが増える

・顎関節症になりやすい

・咬合力による奥歯への負担が増える

などがあげられます。

咬合力による歯牙の摩耗はなかなか気づきにくいことですが経年的な変化で特に顕著になってきます。

DEEP BITE、OPEN BITEの方で、前歯の先端や臼歯部の咬み合わせの面が平らになっている場合は、矯正でかみ合わせの改善をする以外にも、バイトプレートを入れるなどの対策をした方がよいかもしれません。

実際にDEEP BITE、OPEN BITEを矯正治療で改善していく場合には、レントゲン撮影を行ってセファロ分析という骨格や歯列の位置関係を見るための資料採取などを行います。

そのうえで抜歯の必要性の判断や、ワイヤーを用いたマルチブラッケット矯正で行うか、マウスピースを用いたインビザライン矯正で行うかの判断を分析の結果から診断して治療方針を固めていきます。

DEEP BITE、OPEN BITE の場合には、歯の並びだけではなく骨格的な要素によって生じている不正歯列が分析から見えてきます。

もしかみ合わせや歯並び、歯の摩耗などで気になることがあればご相談をいただければと思います。

せこ歯科クリニック 福田泰久

2024年10月 1日
愛知インプラントインスティチュート第6回目

20241001_205910.jpg歯科医師の前田です。

 

9月28,29日インプラントの講習会に参加してきました。

今回はまず歯科治療の訴訟等を専門とする弁護士の先生の講義を受講しました。過去の判例から最近のものも取り上げて説明していただき非常に勉強になりました。治療以外にも個人情報の管理やウェブサイトの取り扱いの規則など、まだまだ勉強不足の内容もあり、これを機に知識を増やしていく必要があるなと感じました。そして改めて感じたことは、医療は医師が正しい診断、説明を行い、患者さんが同意した上で進めていくものです。そのプロセスのどこかが欠けてしまったり、うまく意思疎通が取れていないと患者さんとの信頼関係を構築することはできません。普段の診療において、より正確な診断、分かりやすい説明を心がけて、患者さんとより良い関係の上で歯科治療をしていきたいと改めて感じました。

次に総義歯の講義を受講しました。一見するとインプラントとは関係のない内容かと思いましたが、聞けば聞くほど共通点や知っておくべき知識が沢山あり本当に勉強になりました。まず総義歯を作成していく際には、現在の歯肉の状態、粘膜の状態、舌の状態、そして顔まわりの筋肉の状態などを正確に診断をしていく必要があります。また顎関節の動きは人それぞれ違うもので、それを正確に総義歯の噛み合わせに反映させることで、より緊密な咬合を得る事ができます。総義歯の人工歯を配列する位置を決めていく方法も非常に大変な処置ではあるが、噛む力や、周りの組織から加わる力を考慮して進めていく方法に度肝を抜かれました。講義をして頂いた方法で作成する入れ歯は保険のものとは手順も方法も大きく異なるものですが、ここまで正確な入れ歯は毎日使用するものとして、とても価値のあるものだと感じました。

またインプラントを行う上で、患者さんの口腔内の状態を正確に診断すること、またどの位置に最終的な被せ物が来るのが理想的かをあらかじめ想定した上でインプラントを埋入する(補綴主導型)の重要性、またその治療方針の立て方はとても勉強になりました。

GBRや上顎洞挙上術の講義も少し受けました。骨の少ないところ、薄いところにどのように骨造成を行いインプラントを埋入していくか。次回以降により各論を勉強していきます。

そして今回の模型実習は下の前歯を行いました。骨の幅が狭い場所で少しずつ骨を広げていきながら細いインプラントを正確な場所に埋入していきました。シビアなケースほど一つ工程が進む度にチェックを行い、ミスのない治療を心掛ける必要があると改めて感じました。

この講習会もあと2回です。学んだことをしっかりと復習しつつ、診療に落とし込めるよう日々鍛錬していきます。

2024年9月29日
CSTPCセミナー第6回に参加してきました。

 

こんにちは。せこ歯科クリニックの渡部です。

9月28.29日でCSPTC一年間コースの第6回目を受講してきました。

今回は歯周治療と顎位に関して学んできました。歯周病に関してステージ分類とグレード分類について学びました。ステージとは歯周つまり歯の周りの骨の状態による分類、グレードとは進行速度。これを考えることで歯周外科の適応かどうかについて選択可能と理解しました。そして、歯周治療も目的として患者さんにブラッシングしやすい環境を整えるという目的を知りました。そのためには歯肉のマネジメントではなく、骨のマネジメントであることを理解しました。また、インプラントをする際に歯周病の状態がいかにインプラントに影響を与えるのか、5年以上喫煙している方の歯周治療がいかに困難かを見せてもらい、納得できる講義でした。そして、実際の臨床での活用方法も学びました。

今回、発表も回ってきました。

いろいろなインストラクターの先生より貴重な指摘をいただきました。

治療方針とそのリスク。現在の口腔内からいかに治療をしていくのか?実際口腔内スキャナーを用いて理想の咬合を求めそこに合わせて治療するという流れも学べました。

実際の治療方針とリスクをご指摘いただき、大変貴重な気づきになりました。

1人目の発表の先生からは歯周病がひどく、実際インプラントのリスクになることを学びました。また、過去の喫煙者で、実際、何年間喫煙していたのかがキーになることを理解しました。

2人目の発表の先生からは咬合で崩壊した症例から顎位の位置について学びました。

3人目の発表した先生からは外科矯正をしなかったことで残るリスク。そして今後の説明の仕方を学びました。

4人目の発表の先生からは中心位での咬合と実際、咬んでいるところとの比較を学びました。

5人目の先生からは年齢と生理的咬合との判断の関係を学びました。そして、早い段階で中心位での咬合を決めることの重要性を学びました。

6人目の先生からは骨格のずれがあるために何をやってもうまくいかない患者さんもいることを学びました。

7人目の先生から矯正をすることによりアーチが広がる症例を見せていただき、学びました。

8人目の先生からは受け口で前歯部が開いた方に対する治療を学びました。

10月はいったんセミナーがなく、次回は11月にセミナーになります。

あいかわらず、ハイレベルな発表、内容が続くので次の2か月で復習を行いしっかり内容を咀嚼して自分の力にしていきます。

ディレクターの先生にはケースにおける改善点を細かく教えていただき、また、30年超える長期経過も見せていただき感謝しております。一つ一つ整理してせこ歯科に役立てていきます。

渡部

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2024年9月 8日
愛知インプラントインスティチュート第5回目

20240927_204518 (1).jpg 歯科医師の前田です。

先日インプラントの講習会に参加してきました。

今回は5回目という事で、まずは施設長である堀田先生のインプラント埋入手術の見学から始まりました。歯科医師になってまもない頃は上の先生の治療を見学、アシストにつきながら学ぶ機会も多かったのですが、10年以上たってなかなか他の先生の治療を見学するという機会がなかったので、今回とても多くの事を学ぶ事ができました。

まずは手術のスピードや正確さ。今回はインプラントを埋入する部位の骨が非常に狭く、また歯肉の非常に薄い症例でシビアなケースでしたが、受講生への説明を交えながら非常に正確に手術を進めておりとても感銘を受けました。またスタッフとの連携も非常に素晴らしかったです。長年の仕事パートナーとの阿吽の呼吸ともいえる連携は目を見張るものがあり、少しでも真似できる事はないかなと食いつきながら見学しました。そして何より患者さんとの信頼関係が素晴らしいです。インプラント治療は長期に渡るものなので、やはり患者さんとのコミュニケーション、信頼関係の構築が非常に大切だと改めて感じました。

そして手術を終えて絶対にクタクタのはずなのに、治療が終わってすぐに治療の経過、手順の説明を撮影していた動画を使いながら説明、講義をしていただきました。本当にすごい体力ですし受講生のことを考えてもらい大感激です。そして治療中にこういうことに注意しているとか、ここをポイントにしているなどを実際に行った手術の動画を見ながら教えていただくのは非常に為になりますし、とても実践的な内容で大変勉強になりました。

次に外部講師によるインプラント治療における解剖学の講義を受けました。インプラント治療を行う上でそれぞれの部位の解剖学的特徴や注意すべきポイントがたくさんあります。神経や血管の走行部位、筋肉の付着部位、また人それぞれ部位も異なることをきちんと頭に入れて術中も意識する必要があると改めて感じました。知識は刺激しないとどんどん忘れてしまうので、知識をさらにアップデートさせてより安心安全な治療をできるようよう日々成長していきます。

そしてインプラント治療における前歯部のテンポラリー(仮歯)作成の模型実習を行いました。インプラントにおいて特に難しいのが前歯部治療です。天然歯と比較して歯肉のコントロールが非常に難しい為、より審美的な治療が求められる上顎の前歯部はとてもシビアで繊細な治療が求められます。そしてテンポラリーの作成においてはそれぞれの歯肉の形や厚みを考えながら形態を少しずつ調整していきます。形態が良くないと歯肉の形が変わってしまったり、治りが悪くなったりしてしまいます。それぞれの患者さんの口腔内の状態に合わせてより良い治療ができるよう日々技術を磨いていきます。

この講習会も残り3回となりました。次もより実践的な内容の講義を楽しみにしつつ、今回学んだことを日々の診療に生かしていきます。

2024年8月30日
CiAOアライナー矯正セミナー第2回受講

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先日、オンラインにてCiaoアライナー矯正セミナー第2回目を受講してきました。

Ciaoアライナー矯正セミナーを主催している高津充雄先生は以前までは従来の主流であったブラケット矯正治療をおこなっていましたが、現在ではほぼ100%インビザラインによる矯正治療を行っています。

第2回目の内容はインビザラインによるアライナー矯正の基本の治療手順やその手順の中における細かなテクニックやポイントを勉強しました。歯列矯正をおこなっていく上で歯列にスペース不足があり歯列にスペースを作らなければいけないことが多々あります。歯列にスペースを作っていくにはいくつか方法があり、

①IPR  ②歯列拡大  ③抜歯  ④臼歯遠心移動 

これらを組み合わせて歯列のスペース不足を解消して歯を並べていきます。

①のIPRはインビザライン矯正ではよく行う方法で、歯と歯の間を0.1~0.5mm削合してスペースを作ります。ブラケット矯正では、矯正治療最終段階でスペースを作るために歯牙削合をお行いますが、インビザライン矯正では治療前の分析段階でスペース不足量が明確になっています。ここはブラケット矯正とは大きく違うところになります。なのでインビザライン矯正では、治療進めていく中でこのIPRを行い必要なスペースを作ことが多いです。

②の歯列拡大も大なり小なり行うことが多いです。歯列全体の大きさが小さいと必然的に歯は外にでたり中に入ってしまい、歯がねじれて生えてしまったりもします。そのため歯列の半円を大きくすることで並ぶスペースを確保していく方法になります。

③ 抜歯。ブラケット矯正で大きくスペースを作るとなるとほとんどが抜歯を行うことが必要でした。インビザライン矯正でも行う症例はありますが、事前にIPR量が把握できるため、インビザライン矯正では抜歯を回避して矯正治療ができるケースが多くあります。

④臼歯遠心移動は、前歯にスペースを作るために奥歯を奥に並べるように歯牙の移動を行います。移動量は多くは取れないものの有効的に用いることも多々あります。

どの方法も利点欠点ありますが、歯や骨格的な状態から歯や周囲組織への負担の少ない最善の方法を考えながら治療を行っています。歯並びでお悩みの方はご相談ください。

せこ歯科クリニック 福田泰久