せこ歯科ブログ
エンドレストセミナー 第4回

歯科医師の前田です。
先日マイクロスコープを用いた根管治療も講習会も第4回に参加してきました。講習会も後半に入り今回もしっかりと事前準備をして参加をしてきました。
今回は根管充填をメインの講義および実習を受講しました。根管充填の目的は、根管充填剤(根の詰め物)で根管を封鎖することで、歯の中で起こっている感染をコントロールし長期間にわたって固定するというものです。根の治療では残念ながら細菌がゼロにはできません。だからこそ根管充填により根の中を緊密に封鎖することで、完全に除去が出来なかった細菌を封じ込め不活性化し再活動できないようにする役割があります。そして根管充填を行うタイミングに関しては歯茎の腫れや痛み等の症状だけではなく、様々なポイントを総合的に判断して治療の可否を判断していきます。
また根管充填の際にはレントゲン写真を撮影します。ただしあくまで2次元の写真になりますので、完璧な根の先の状態は3次元で把握する必要があります。レントゲン写真で写っている画像のより細かい診断方法や、その後の予後についても非常にシビアな研究データも上げてもらいながらとても深い知識を学習することが出来ました。
そして根管充填の術式にも沢山の種類があります。当医院で行っている方法から、新しいコンセプトに基づいたものまで多岐にわたり、それぞれの方法には多くの特徴があります。治療をしている根の状態を考慮してベストな方法を選択出来るようになると、より良い予後が得られるという論文データも参考にさせていただき、その後のマイクロスコープを用いた実習においても多くの時間を使って練習を行うことが出来ました。使う器具や材料の取り扱いが難しいものもありましたが、早く技術を習得して普段の診療に活かしていきたいと思います。
次回からは神経に近い虫歯に対して、いかにして神経を取らずに保存していくか(歯髄保存療法)の講義及び実習を行ってい行く予定になっています。また1つ自分の技量をステップアップして行けるよう日々努力してまいります。