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せこ歯科ブログ

2017年2月10日
明石矯正研修会Ⅱ級アドバンス

 

先週の木曜日は、明石矯正研修会のⅡ級アドバンスコースを受講してきました。

このコースは、ベーシックであるⅠ級を受講して、その後Ⅲ級を受講、そして今回のⅡ級の受講をしています。

そもそも、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ級と言う呼名は、歯科医療関係者であればその意味は分かるのですが、そうでないと

単に階級分けされた名前であるように感じるかもしれません。

 

実は、このⅠ・Ⅱ・Ⅲ級というのは、【上顎と下顎の前後的な噛み合わせの関係】を分類した呼名なんですね。

一般的にAngleの分類と言われているものなんです。

Ⅰ級・・・標準的な位置での咬合関係

Ⅱ級・・・下顎が上顎に対して、後方に位置している咬合関係 (出っ歯のような状態)

Ⅲ級・・・下顎が上顎に対して、前方に位置している咬合関係 (受け口のような状態)

特にこの分類で重要視するのが、上下の第一大臼歯(6歳臼歯)の咬合関係を診て、

Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ級の分類分けをしていき、その上でより細かい診断をしたうえで、

矯正治療の治療計画を考えて行きます。

 

やはり、標準位置であるⅠ級咬合関係で噛み合わせが確立することは非常に大切になってきます。

Ⅰ級の咬合が理想とされるのは、やはり標準的位置で奥歯が噛み合わさると前歯部や小臼歯に関しても

続いて理想的な位置で咬合しやすくなります。

しかし、6歳臼歯の咬合関係にズレが生じると、不正咬合や不正歯列の原因になってきます。

 

このズレが生じる原因で特に多いと感じるのが、乳臼歯の虫歯です。

乳歯列の時期に、乳歯が虫歯になり咬合が崩れると、永久歯の最初に生えてくる6歳臼歯が

本来並ぶべき位置から外れてしまい、理想であるⅠ級咬合は確立させることが困難になります。

そのため、歯並びを良くする意味でも、乳歯からの虫歯の予防は非常に大切になってきます。

                せこ歯科クリニック 福田泰久