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2024年2月 6日
インビザラインの講習会に参加してきました。in東京 第2回

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 歯科医師の前田です。

先日2月1日に講習会に参加してきました。

今回は1月に受講したインビザライン(マウスピース型矯正治療)の第2回目でした。様々な症例や歯並びの状態から、どのように歯を動かして治療を進めていくかの治療計画の立案のポイントを沢山学んできました。

マウスピース矯正は取り外しが出来るというメリットがあります。ただし外している間は歯を動かす矯正力が無くなり、逆に歯が元に戻ろうとする力がかかります。その事を治療方針に加味しながらどのように治療ゴールを設定するとより予後の推察が出来るのかという部分についてより深く考え学びました。

矯正治療では歯を動かしていく上でスペースが必要です。そのスペースをどの位置にどれくらい確保するのか。またどの歯から歯を動かして行くとより効率的に治療を進めることができるのか。頭をフル回転させて歯が動くイメージを思い浮かべながら講義を受けていました。スペースを確保する方法にもいくつか挙げられます。抜歯をしていく方法、それぞれの歯を少しずつ削る(IPRを行う)方法、奥歯をより後ろに動かしていく方法など。それぞれに利点欠点があり、より適切な方法を組み合わせて選択していく必要があります。特に奥歯を動かす方法を組み込む場合はより繊細な治療計画を立てる必要があります。前歯と比較して奥歯は動きにくく、無理な力で動かそうとすると別の歯が動いてしまい結果として装置が段々と合わなくなってしまうということが生じます。そのような点も加味しながら奥歯を動かしていくポイントや注意事項等も学んできました。

また成長期の矯正治療においては、今後どの程度顎の骨が成長してかみ合わせが変わってくるかを予め推察して治療計画を立てる必要があります。その成長度合いを推察するポイント、そしてそれを加味した上での治療計画の立て方は非常に興味深く、とても勉強になりました。顎の成長は上顎と下顎で成長のピークが異なります。それぞれの成長に合わせた治療計画を立てることが出来るとより予後の推察が正確なものとなります。反対に成長に逆をいくような歯を動かす治療計画ですと、予定通りに治療が進まないケースも考えられます。

次回は2月の後半に第3回目(最終回)があります。次回はより深い部分を掘り下げて行くので、新しい知識を学べる機会を楽しみにしつつ、今回学んだ内容をしっかりと自分のものにして日々の診療に活かしていきたいと思います。

                                                                       前田 顕範